トロカバー
トロカバーって言葉、聞いたことありますか?
建築や鉄鋼、ドアの製作の中には世間一般では用いられないような用語や独特な表現が多々存在しますが、この「トロカバー」もなかなかに認知度の低い言葉だと思います。※当社比。また、一般的名称ではない可能性もございます
トロカバーとは?
一言でいうと
ドア枠の錠前に使う部品で、ストライク部分の空間にモルタルが入り込まないようにするカバーのこと。トロヨケとも呼ばれ、トロヨケの名称のほうが親しまれているかもしれません。
・・・と書いても、なんのことやら、ですよね。
ストライク?モルタル?トロ?刺身?野球??
ナニソレオイシイノ?となってしまいそうです。
図で説明すると、こんな風になります。
ドア枠を取り付ける際、壁側の鉄筋に溶接を行い固定した後に変形防止等を目的とし、枠の内部にモルタルを流し込みます。その際、ドアから出ているボルトの「受け」部分であるストライクにモルタルが入り込んでしまわないためのカバー、それがつまりトロヨケ・トロカバーと呼ばれています。
トロカバーの作成
もともとトロカバーが付いているストライクもありますが、
自分たちで製作する場合は以下の様に都度作成したりします。
こんな設計図にて。
三方を曲げていきます。
以下実際の写真となります。切り出した鉄の板を切り欠いて加工を行って
折り曲げて完成となります。
角の辺りにほんの少し隙間は空きますが、あくまでトロが入り込むことを防ぐ部材ですので、このまま使用します。
もともとトロカバーがセットになっているストライクも既製品として存在しています。
取付済みのトロカバー
少しわかりにくいですが、左の写真の赤丸のところがトロカバーです。右の写真のストライクの裏側になります。取付の際にモルタルで埋められる箇所ですので、普段目にする機会は少ないのではないでしょうか。
鈴木製作所では鉄扉ドア全般の製作からリフォームや建築の部材製作なども承っておりますので、お気軽にご相談・お問い合わせください。鉄扉製作.com
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